広報立ち上げを効率的に行うためのタスクリスト ——立ち上げ準備〜プレスリリース配信・記者会見の実務まで

こんにちは、ディアメディアの鶴見です。

ディアメディアでは普段、広報部門の立ち上げ、広報担当者の育成、経営戦略に基づいた広報戦略の策定のサポートをさせてもらっています。その中で、広報部門の立ち上げは「この順番に進めるとスムーズ」と思うことや、「これをやってみるととうまく進む」と実践していることを、タスクリストとしてまとめてみました。
また、それらを実行するために、やり方のヒントも一緒に記してみました。

記事の前半では、そうした広報立ち上げ〜戦略立案でやることを、
記事の後半では、未経験広報担当者さんによく聞かれる、実務の中でやることを、順番に紹介していきます。

 

■この記事はこんな方におすすめ

  • 広報担当者になったけれど、何をしていいか分からず困っている方
  • どんな手順で広報部門の立ち上げをしたら良いか知りたい方
  • スピーディに効果的な広報立ち上げをしたい方
  • 広報担当者がどんな実務を行うか、ヒントが欲しい方

■この記事で紹介している内容

  1. 広報部門立ち上げ事前準備のタスクリスト
  2. 広報PR戦略立案のタスクリスト
  3. プレスリリース(配信前・配信時・配信後)のタスクリスト
  4. ファクトブック作成のタスクリスト
  5. 記者会見(事前準備・当日・後日)のタスクリスト
  6. 広報担当者が日常的にやることのタスクリスト

それでは、ひとつずつ紹介していきます。

 

■広報部門立ち上げの事前準備

  1. 会社の現状・現在地、今後向かう方向を正しく把握する
    • 代表者や役員陣とコミュニケーションを取る
    • ビジョン・ミッション・バリューをインプットする
    • 採用ページなどをチェックする
  2. 会社の経営課題を知る
    • 代表者や役員陣に聞く
    • 現場メンバーや部門リーダーに聞く
  3. 広報部門がどんな課題解決の役割を担うか、代表者と擦り合わせる
    • 代表者や役員陣と相談する
  4. 広報部門について調査する
    • 他社の広報が何をやっているのかを調べてみる、聞いてみる
    • 「広報として成功している会社はどこだと思うか?」社長や経営陣にヒアリングして、その分析をしてみる
    • 「〇〇社みたいになりたい!」と目標にする企業があれば、広報立ち上げの時に何をしたのか調べてみる
  5. (何がニュースになるかを知る)

 

広報PR戦略立案

  1. 自社の現状(できれば市況も)を整理する
    • 想定されるKGI・KPIに必要そうな、現時点での数値データを取得する
    • 強み弱みを書き出すなど、SWOT分析などを活用する
    • 競合他社を調べる
    • 現状と目標の「差分」を明確にする(それがどうしたら縮まるのかまで考えられるとGOOD!)
  2. KPI・KGIを決める(参照:もう迷わない!広報担当者のKPI・KGIのたて方と3つのポイント
  3. なりたい姿(ゴール)を決めて、可視化する
    • 世の中に「どのような認知をされたいか」を経営層にヒアリングする
    • その認知がされる状態にになったら「具体的に」どんなことが起こるのかを想像する
    • 定量&定性で設定する(なるべく解像度を高くし、なりたい姿と実際に行っていることが齟齬のないようにする)
  4. アクションKPIの設定をする
  5. 情報を届けたい相手(ターゲット)を決める
    • ペルソナシートを活用してみる
  6. ターゲットから見られたい姿を決める
    • 関連キーワードをたくさんあげてみる
    • タグライン作成してみる
  7. 露出を狙うメディアを決める
    • カスタマージャーニーマップを活用する
  8. コンテンツの方向性を決める
    • マンダラチャートを活用してネタ出しをしてみる
  9. メディアリスト作成する
    • 過去の報道をチェックする
    • 競合他社の掲載状況をチェックする
  10. いつ何が起こるか年間スケジュールを把握する
    • 社長や役員陣に聞く
    • 各部に確認する
    • 定例ミーティングに参加する
  11. 世の中のイベントごとや時流を把握する
    • クリスマスなど一般的な世の中のイベントや動きを把握する
    • 選挙などその時々で起こることを把握する
    • 世の中でどんなことが今話題になっているか把握し続ける

 

さて、ここからは後半。
主要な広報実務のタスクリストを紹介していきます。

 

プレスリリース(配信前)

  1. ドラフトを作成する
    • ネタの決定
    • ターゲットメディアの決定
    • [HP等]ランディングページの作成
    • 問い合わせ先の確認
    • リリース文書作成
    • 画像素材等の作成
    • 社内チェック
  2. メディアアプローチする
    • 掲載を狙う媒体記者さんへ連絡
    • 取材日程調整
    • 反応・フィードバックを元にリリース文章修正
  3. 取材対応する (参照:広報PR担当者が取材依頼時にやるべきことリスト(事前準備〜取材後まで) )
    • 取材同席
    • 配信日程調整
    • 内容確認
  4. 配信の準備をする
    • 配信日時の確定
    • リリース文章の完成
    • 挿入素材の完成
    • [HP]最新情報に更新
    • [HP]ランディングページ完成
    • 社内告知(拡散依頼)
    • メール文面作成(リリース受付窓口用)
    • コンタクトしていた記者への日時決定の個別連絡
    • [HP]リリース下書き投稿・公開予約
    • [配信サービス]下書き・配信予約
    • 公式SNS投稿文面作成
    • 公式SNS予約投稿
    • 個人SNS投稿文面作成
    • 個人SNS予約投稿

 

プレスリリース(配信時)

  1. [HP]公開
  2. [配信サービス]配信
  3. SNS拡散

 

プレスリリース(配信後)

  1. 取材記者さんへ公開連絡
  2. 重点メディアの記者さん、やりとりしている方への公開連絡
  3. 受付窓口に個人メールから公開連絡
  4. 掲載リストを作成・更新する
  5. 記事になるかどうかのチェック(1weekは毎日)
    • Googleニュースタブ(期間指定)
    • Googleアラート
    • SNS言及チェック

 

ファクトブック作成

  1. ファクトブックに盛り込む内容を決める
  2. そのために必要なデータを集める
    • 営業資料を取得する
    • 採用資料を取得する
    • イベント登壇資料を取得する
    • ロゴを用意する
    • 写真や図表を用意する
  3. 資料骨子を作成する
  4. 取得したデータや資料をもとに肉付けしていく
    • 必要に応じて、画像や図形を作成する
  5. 報道関係者にお渡しする
  6. 定期的に情報更新をしていく

 

記者会見(事前)

  1. 会見内容を決定する
  2. 会見日時を決定する
  3. 会場を決める
    • 下見する
    • 予約する
    • 図面手配する
  4. ターゲットメディアを決める
  5. 目標を決める
  6. 関係者を決める
    • 登壇者を決める
    • 司会者を決める
    • その他スタッフを決める
    • スケジュールを確保する
  7. 全体スケジュールを決める
    • WBSを活用する
  8. 運営マニュアルを作成する
  9. メディア誘致文を作成する
  10. プレスリリースを作成する
  11. 登壇資料を作成する
  12. 同梱品・資料を用意する
  13. 必要機材を手配する
  14. FAQ(想定問答集)を作成する
  15. メディア誘致する
    • 知り合いの記者さんがいれば直接アプローチ
    • 新規で個別にアプローチ
    • 関係者限定で一斉配信する
  16. メディア関係者の出欠確認をする
  17. リハーサルを実施する

 

記者会見(当日)

  1. 会場セッティングする
  2. 会見を実施する
  3. プレスリリースを配信する
  4. 必要に応じて取材セッティングする

 

記者会見(事後)

  1. 来場してくれた記者にお礼連絡する
  2. 必要に応じて掲載フォローする

 

■日常的にやること

  1. 情報をキャッチアップする
    • 事業部の定例ミーティングに参加する
    • 経営会議に参加する
    • メンバーと雑談する
    • 他社の露出をウォッチする
  2. 新規メディアアプローチをする
  3. 関係性を構築する
  4. ネタを作る

 

いかがでしたでしょうか。
下準備から実務までをザッとまとめているので、「もうお腹いっぱいだよー!」と思っている方が多いかもしれません。何を隠そう、書いている私は半ば息切れ状態です(笑)
長い長いリスト記事を、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(※実務の部分は細かすぎて紹介しきれない部分もあったり、別途詳しく説明が必要な場所もあったりするので、随時アップデートや別途紹介していきます。)

広報活動には「これが絶対に正解!」というものはありません。

今回紹介したものは、あくまでもやり方・手順の一つですが、この記事を読んでくださっている方の、広報活動のヒントになったり、手助けになる部分があれば嬉しいなと思っています。

広報は「初めて」に強い

「初めて」=「これまでにない」ということなので、
どういう風になるのか、どうすれば良いのか…イメージがなかなか湧かないですよね。

思い返せば、何ごとも初めてというのは緊張を伴うものでした。

  • 学校で初めてのクラスに登校するとき
  • 初めて友達と喧嘩して、仲直りするとき
  • 初めてメディア対応したとき

初めてだと、どうしたら良いのか分からなくて、時間がかかったり、一歩踏み出すのに勇気が必要だったり…

私自身、初めてはあまり好きではなかった記憶があります。

しかし、今では初めてが大好きになりました。
そこには職業柄が大きく関係しています。

その理由は、広報にとって「初めて」はとてもやりやすい状況だからです。

なので、

「初めて広報をやろうと思っているんですけど…」
「今まで、広報をしたことが無いのですが…」

このような台詞を聞くと、それだけでワクワクします!

初めては、それだけでニュース

記者さんは、「まだ世の中に出ていない情報」に価値を感じます。

誰でも知っていることを、あたりまえのことを敢えて記事にする記者さんはいません。「ニュース」という言葉通り、新しい情報を世の中に伝えることが記者さんの仕事です。

つまり、まだ誰も知らない「初めての情報」はそれだけで価値があるのです。

なので、初めてご自身のサービスやプロダクトを世に出すときに、”何となく”発信してしまうのは、とてももったいない!
それは、価値のある情報が何となく流れてしまうだけでなく、「初めて」が使える機会を失ってしまうからです。

なぜなら、「初めて」が使えるのはたった一度切り!

一度情報を世に出してしまえば、それはもう「既に出ている情報」になってしまいます。
当然ながら、次からの発信では「初めて」は使ません。

つまり、どのサービスやプロダクトも初めて世に出すタイミングは、広報の大チャンスなのです。

先に述べたように、新しい情報かどうかで情報の価値が変わるという理由から、既に情報が世に出ている状態から広報をするのと、初めてのタイミングで広報をするのとでは、露出の可能性が大きく変わります。

もし、これからサービスやプロダクトを世に出す予定がある場合は、初めては一度きりということを意識して、ぜひ広報PRに力を入れてみてはいかがでしょうか?

* * *

ディアメディアでは、初めて広報PRに力を入れてみようと思っているけれど、どうしていいかわからないという方のために、法人向けPR・ブランディング支援や、プレスリリース添削サポートをしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

知られないと売れない。つまり、「存在しない」のと同じです。

少し挑発的なタイトルをつけてしまいました。
でも、これは本当に大切なことです。

「良い商品だから売れるだろう」
「良いサービスだから話題になるだろう」
「画期的だから人気になるだろう」

もしいまこのように考えているのであれば、ちょっと軽率かもしれません。

* * *

良い商品、良いサービス、画期的なもの…。

どんなに素晴らしいものを開発して提供しようとも、提供する相手がその素晴らしさを知らなければ、売れません。

素晴らしさは、
「ホームページでちゃんと説明してるし…」
「SNSで投稿してるし…」

と思っていらっしゃるかもしれません。

でも、情報が溢れるこの時代に、ただホームページに載せるだけ、ただSNSに投稿するだけでは読まれないんです!

* * *

ご自身の身に置き換えてみてください。

たとえば、FacebookやTwitterで知人が「今までとは味も風味も違うコーヒーが手軽に飲めるコーヒーマシンを開発したので、販売開始します」と投稿していたとします。

あなたはそのリンクをクリックしますか?
クリックした後のページをじっくり読みますか?

99%の人は、「No」ではないでしょうか。

たとえクリックしても、一瞬画像をみて右上の「×」を押して閉じるのではないでしょうか。
これが現実です。

この状態ではせっかく発信しても、ほとんど知られることがなく、存在していないのと同じようなことになってしまいます。

伝えたつもりでは伝わっていない

ホームページに載せたから、SNSで発信したから、「伝えた」つもりになってしまう。
当然、反響がない・・・。

この場合、反響がない理由は明白で、伝わっていないからですね。

「伝わる」ためには、本来、下記の3段階が必要です。

しかし、多くの場合下記のように、
「知ってもらいたい情報」→「とりあえず載せられるところで発信」
というステップになってしまっています。

ここには問題が2つあります。

* * *

まず1つ目の問題は、知ってもらいたい情報が自分目線になっているので、伝えたい相手が受け取れる状態になっていないことです。

これって「当たり前でしょう?やってるよ!」と思われるかもしれません。
しかし、世の中それができている発信は驚くほど少ない印象です。

たとえば、ワインが美味しいイタリアンを見つけたので、肉好きな友達に一緒に行ってもらいたいとします。

そのお店の売りはワインで、自分もその部分に惹かれたので

「すごいおいしいイタリアンがあってさ。
特にワインが美味しいんだよ!
50種類くらいグラスで飲めるから、色々試せるし!
1人1万円なんだけど行こうよ」

と誘ったら、肉付きな友達は興味を持つでしょうか?

「そうなんだ。いいねー。(以上)」

になってしまう可能性が、高いのではないでしょうか。

なぜなら、相手は肉にはコストをかけても、ワインにコストをかけることを望んでいない(かもしれない)からです。

では、少し聞き方を変えてみましょう。

「すごくおいしいイタリアンを見つけたんだよ。
肉がとにかくおいしくて。
牛の大きな塊を大きな窯を使って薪で焼いているんだけど、肉のうまみがすごいんだよ。
予算は1万円くらいなんだけど、興味ある?
ちなみに、肉に合うワインもたくさんあるよ!」

このように聞いてみたらどうでしょうか?

100%行く!とはならなくても、興味を持ってくれる確率は上がるのではないでしょうか。

誰かに興味を持ってもらいたい時には、このように「自分語」を「相手語」にして伝えないといけません。

* * *

2つ目の問題は、「伝えるべきタイミングで伝える」です。

先ほどのイタリアンのお話、たとえばイタリアンのビュッフェでたらふく食べた後でお話したらどうなるでしょう?

「今はおなかいっぱいだし、イタリアン食べたばっかりだからいいよ。」

となる可能性が高いのではないでしょうか。

しかし、テレビでおいしそうなレストランの紹介などを見ているときに伝えたら・・・。
よりイメージが湧いて、行きたいという確率が上がるかと思います。

タイミングはとても大切です。

広報PRでは、社会の動きに自身の発信したいことを合わせると効果が上がり、これを「時流に絡める」と言います。

* * *

この2つを考えるだけで、知ってもらえる確率は格段にアップしますので、ぜひ頭の片隅に留めておいていただければと思います。

ディアメディアでは、自社の情報をどう時流に絡めて伝わる情報に変換していくか、法人向けPR・ブランディング支援や、プレスリリース添削サポートを通して、情報の伝え方のお手伝いをしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

現役記者の記事の作り方に学ぶ、広報担当者が持つべき3つの視点

ディアメディアでは、「あの会社、広報に強いね」 と言われるPR思考と手法を学ぶ、ワンランク上の広報担当者向け講座『コンテンツデザインマスター+プロ講座』を開講しています。

講座の5回目では、現役記者によるスペシャル講座を用意しています。
第一期のスペシャル講師としてお呼びしたのは、現在某メディアでエディターを務めながら、ライターとしても活躍されている鳴海 淳義さん。

これまでも、現在も、数々の反響を呼ぶ記事を世に送り出している鳴海さんに講座でお話いただいたのは、「面白い記事のつくりかた」「メディア記者との関係のつくりかた」を中心とした、コンテンツ制作ノウハウの数々…。

今回のブログでは、盛りだくさんだった講座内容の中から、面白い記事のつくりかたを通して学んだ広報担当者が持つべき視点を、まとめて紹介していきます。

 

【学び①】「新しい」を追求しすぎない

鳴海さんが面白いコンテンツを制作する上で、一番大事にしていて、人にもよくアドバイスするのは、「『新しい』を追求しすぎないこと」だそうです。

鳴海さん:

面白い記事とか良い記事ってその定義はいろいろですが、仮に「多くの人の興味を引くコンテンツ」と捉えるならば、「新しさ」を追求しすぎないほうがいいよねっていうのはずっと前から言っています。

要はふつーの内容ほど読まれるんですよ。当たり前ですが。


本当に新しいものって人は理解できないし、ましてやシェアなんてできないです。なにがなんだかわからないので。
ライターの自己満足に置いてきぼりです。

多くの場合、新しすぎるものをみたときの反応は、単にスルーされるか、よくて拒否反応です。
拒否反応はまだマシで、だいたいは目にも止まりません。
「自分とは無関係だ」と思われるのですーっと流れていくんです。


あとは新しいものを探しているうちに、あまりにニッチな対象に迷い込んでいることもよくあるので注意です。
まだ誰も知らないものを掘り起こしてたくさんの人に知ってほしいという欲求は、我々は皆持ってるんですが、それを求め過ぎると確実に滑ります。

【広報担当者として留意すべきこと、その①】
新しさばかりにフォーカスして、伝わらない広報PRにしてしまっていないか?

広報PR担当者は、広報PRに意気込むがゆえに、自社愛が強すぎるがゆえに、「自社の商品・サービスの新しさを伝えたい!そして、そのスゴさをみんなに理解してもらいたい!」となりがちです。そうなると、新しさを最高のセールスポイントにしてしまいたくなるのですが、それは大きな勘違い。

「自分の周りの当たり前」も、違う環境にいる他人にとっては「新しさ」です。

会社の中にいると、いつも自分の周りにある情報が無意識的に「当たり前」になってしまい、知らず知らずのうちにみんな知っているような錯覚に陥っていることって、ないでしょうか。

例えば、業界用語をプレスリリースで使ってしまう。これもまた、新しさを訴求しているのと同じことだと思います。

新しさを訴求したために、良さが全く伝わらない、理解されない。
その結果、情報を届けるべき人に届けられない。

情報の流通を良くできないのは、広報PRとして致命的…!

そうならないためにも、「新しさ」には、注意が必要ですね。

 

【学び②】面白い・読まれる記事には方程式がある

鳴海さん曰く、面白い、読まれる記事には方程式があり、その方程式を使って、これまで多くの名記事を生み出してきたそう。

みなさんは、こちらの記事を読んだことがありますか?

▼サイゼリヤには極秘の“高級ワインリスト”がある
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/2069

この記事によって、巷に「サイゼ飲み」が広まったと言っても過言ではない、鳴海さんの名記事の一つです。

しかもすごいのが、記事読者の反応数。

Twitterでは約4,000ツイート、Facebookでのシェア数はなんと33,000!!
すごい数字です。

鳴海さん :

新しさを追求しすぎないと言いましたが、じゃあどうすればいいか。一番カンタンなのは、誰もが知ってることと絡めればいいんです。読者が共通して持っている既視感、要は“あるある”ネタのようなものは鉄板です。


例えばネットでシェアされているものにはそれなりの方程式があります。

それを、

(知っている人の数)×(意外な切り口)=シェア

としましょう。


▼ペリーがパワポで提案書を持ってきたら(デジタルリマスター版) :: デイリーポータルZ
https://dailyportalz.jp/kiji/170810200378

▼市長って本当にシムシティが上手いの? 千葉市長とガチンコ勝負してみた | オモコロ
https://omocoro.jp/kiji/62020/

 

これ、どちらも僕が大好きな記事なんですけど、発想は似ていると思います。

「ペリーの開国の提案×パワポ」「シムシティ×リアルな市長」。

それなりにみんなが知っているものを題材に、“こうひねったらどうなる?”を見せてくれています。
だから笑うポイントを理解できるし、なんならタイトルを見た時点で中身の面白さを予想できます。

ネットで多くの人にシェアされている記事は共通認識、既視感、あるあるを上手く料理しているものがほとんど。これはひとつのヒントだと思います。

 

▼最近のスタートアップの記事、サムネ画像がアー写感すごい説
https://www.buzzfeed.com/jp/narumi/a-sha

 

この記事もそうかもしれません。

ややニッチなテーマですが、特定のカテゴリの人は「最近こういうの多いよな〜」と薄々思っていたはず。だから反応してしまうんです。


「サイゼリヤには極秘の“高級ワインリスト”がある」はもっとわかりやすいです。

「みんなが知っている」「安い」サイゼリヤの記事に、「極秘」「高級」なんて意外なキーワードを目にしたら、記事をクリックしたくなりませんか?

そのテーマや対象を知っている人の数が多ければ多いほど、興味を持ってくれる人が多くなるということなので、加えて意外性が高くて、視点がユニークであればあるほど、深く刺さり、ひとこと言いたくなります。

もちろん、ここで話している「みんなの共通認識」というのは何もチェーン店のことだけではなく、読者のみなさんが静かに抱えている不満、課題、言いたいこと、そういったものも含まれます。BtoCビジネスだけではなく、BtoBにも活かせるチャンスは当然あります。


先に話した新しさを追求するのもいいですが、すでにあるものを料理する視点を磨くと再現性が高まります。何がなんでも広い“面”を取りに行く必要はないですが、頭の片隅には置いておいたほうがいいと思います。

 

 

【広報担当者として留意すべきこと、その②】
メディアの先に、情報を伝えることでハッピーになる読者はどれだけいるか?
その読者のために、伝えたい情報を「伝わる」ようにするための視点があるか?

この方程式を知って、「なるほど!」と勉強になったのと同時に、鳴海さんの「知っている人」という表現の裏には、「その情報を求めている読者」という言葉が隠れていると感じました。

メディアの方は、どこまでも読者のことを考えていらっしゃるんですね。

広報PRの世界にいると、「影響力のあるメディアなら掲載されるのはどこでもいい」とか「掲載されたメディアの数が重要」なんて話を耳にしますが、これはメディアの先にいる読者のことを全く考えていないことだと思います。
もちろん記者さんやメディアのことも頭に無い。
とても一方的な広報PRで、本質的では無いですね。

そして、伝わるようにするために、鳴海さんの言葉通りの「意外性」はもちろんのこと、広報PRする際に重要とされる「社会性」「季節性」「実利性」などがポイントになってくるなと思います。

ちなみに、私がいつもクライアントのプレスリリース添削の際に気をつけて見ていることは、

  • リリースに興味をもつ読者のことを読んだ時に想像できるか
  • その読者の課題や困難を解決できると思えるか
  • なぜ今必要なのか言えるか

です。

【学び③】良い記事は2度クリックされる

最近はコンテンツ制作において、「2度クリックされる記事」を目指して執筆と編集をされるそうです。

鳴海さん:

どんな記事であっても、「その記事に興味がある」という動機でクリックされます。これが1回目のクリックです。


その次に、読んでみてつまらなかったり期待はずれだったりしたらもうその画面は閉じられますが、「面白かった!勉強になった!」という記事であれば、シェアボタンが押されるかもしれません。

シェア先は、自分のSNSアカウントだったり、会社のSlackグループだったりとさまざまですが、良い記事であればシェアという“2回目のクリック”が期待できます。やはりコンテンツをつくるからには、この2回目のクリックを目指したいものです。


どんな人が記事のどの部分に反応するか、”スルーできないか”を、あらかじめ考えて仕込んでおいたり、最初からシェアさせたい属性を想定して、巻き込んでいくような企画の立て方もよくやっています。

最近は企業が出すプレスリリースも、同じような考え方のもと作られているなと感じることが多いです。


注意深く見てみると、プレスリリースにもトレンドがあるので面白いです。

個人的にシェア以上に重視にしているのが、記事で紹介されているものを実際に買ってみた、あるいは紹介されていた場所に行ってみた、という読後の行動です。これはなかなか計測が難しいですが、シェアも含めて読者の行動を促すコンテンツ制作を目指して、工夫を重ね、事例を積み上げています。

 

【広報担当者として留意すべきこと、その③】
情報が届いたその先の一歩までサポートできているか

どんな製品やサービスであっても「誰かの、何かを、よくしたい。幸せにしたい。」というものだと思います。本当によくするためには、その誰かに情報が伝わることで、実際に行動を変えてもらわなければ、情報が届いただけでは不十分。

情報が届いたその先の一歩まで後押しできてこそ、広報PRの意味があるのかなと思います。

情報を届けるだけで満足せず、その先にある行動までサポートできる広報PRを実行するためにはどうすべきか、じっくり考えて施策を実施していきたいですね。

そうすれば、情報を受け取った消費者がハッピーになり、情報を届けたメディアの方もハッピーになり、それが巡って会社に売上げとして反映されるので、会社も自分もハッピーになる。こうして、三方良しの広報PRに繋がっていくのではないかと思います。

* * *

こちらの講義が行われた、

「あの会社、広報に強いね」 と言われるPR思考と手法を学ぶ、ワンランク上の広報担当者向け講座『コンテンツデザイン マスター+プロ講座』ご興味のある方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問合せください♪

Neo-PRで見直したい、本来のあるべき経営とPRのあり方

FMラジオ番組「大人のミライ」のパーソナリティや、IT企業の顧問・アドバイザーを務める河上純二氏をモデレーターに、ベンチャー・スタートアップの経営者を招き、その人柄や創立秘話などについて話を聞くYouTubeのトークライブチャンネル「『JJの部屋』by COLABO」。

ディアメディア代表の味岡と戦略顧問の松永エリック氏をゲストとして招いていただいたトークライブチャンネルの一部を、レポートとしてお届けします。

 

右手前:河上純二 / 左手前:松永エリック・匡史 / 左奥:味岡 倫歩

 

河上純二
顧問・アドバイザー・新規事業プロデューサー・コミュニティコーディネーター

映像クリエイター・VJ活動を経て、1997年よりGateway Japan,PCCW Japanなど外資系企業にて新規WEBサービスの立ち上げにプロデューサーとして参画。その後は株式会社USEN、株式会社medibaにて新規事業立ち上げ責任者、株式会社D2Cでコンシューマ事業部門長を務める。現在は、AI(人工知能)のスタートアップMIKAKU INC代表、ワインビジネスのスタートアップBUDOU Inc取締役、社団法人スマートデバイスアプリ開発技術認定普及評議会理事、B2Bインフルエンサー、社団法人ライフクリエイト協会理事、イタリアンレストラン「Osteria dieci」オーナー。あわせて、スタートアップ・ベンチャーを中心に企業の顧問・アドバイザーとして6社ほど経営に参画しIT業界の発展に従事している。

 

松永エリック・匡史
青山学院大学 地球社会共生学部 教授・ディアメディア 戦略顧問

青山学院大学国際政治経済学研究科修士課程修了。デジタルイノベーションをリードするビジネスコンサルタントの草分けであり、バークリー音楽大学出身のプロミュージシャンという異色の経歴を持つアーティストとしても活躍。ビジネスコンサルタントとして、アクセンチュア、野村総合研究所、日本IBM、デロイト トーマツ コンサルティング メディアセクターアジア統括パートナー(執行役員)、PwCコンサルティング合同会社 デジタルサービス日本統括パートナーを経て現職。

 

味岡 倫歩
ディアメディア 代表取締役

株式会社リクルートにて広告営業、株式会社富士山マガジンサービスにてウェブマーケティング、広報業務に携わった後独立。フリーランスのPRとして活動を開始し、通常の広報業務の他、広報部門の立ち上げ、未経験広報担当の育成、PRコンサルティングなど、企業・サービスの立ち上げ期から拡大期、上場企業までを経験。知名度も予算も人脈もないスタートアップと一緒に戦略を練り、テレビや雑誌をはじめ多数のメディア取材を獲得。本当に手に入れたい経営資源を手にするところまでのサポートを得意とする。

 

Neo-PRで伝えたい、新しいPRと経営の関係性

河上純二氏(以下、河上):これまでコンサルティングの立場から経営サイドにいたエリックと、長い間PRをやって来られた味岡さんにまず伺いたいのは、二人がこれからどんな取り組みをしていくのかということ。

 

松永エリック・匡史氏(以下、エリック):僕たちは、これまでなかった「新しいPRと経営の関係」を世の中に提唱したいと思っています。その考え方を「Neo-PR」という言葉で伝えているところです。

そして、このNeo-PRには3つのメッセージを含んでいます。

まず一つ目は経営者に向けてです。
これからの時代、企業として生き残っていくためには、経営者は変わらなくてはいけないということ。

二つ目が広報PRの担当者の方に向けて。
彼らはセンスがあってすごく頑張っているにも関わらず、日の目を浴びていないんですよ。だからもっと広報PRという立場を、世の中に確立していきたい。

三つ目がIT。
リアルタイムの情報収集、分析にスピードを求められるNeo-PRのシステムは、ITを次の次元にもっていく。セキュリティーも完璧を求められ新しい運用も求められます。Neo-PRのシステムがこれからのITや働き方を変えるすごいものになると思っているんです。

これらのメッセージを伝えながら、PRの重要性を世の中に訴えていきたいと思っているんです。

 

河上:なるほどね。そのNeo-PRの観点から見たときに、個人でも企業でも構わないんだけれども、上手にPRを取り入れているなと感じる例ってあるのかな?

 

エリック:僕はもう即答で、トヨタの豊田章男さん。
僕の中では、アップルのスティーブ・ジョブズがiPodを発表したときと同じくらい衝撃を受けて。

彼はこの間スープラを発表したときに、自分をさらけ出したんですよ。
SUVなどもっと売れる車種を発売できる中で、なぜ今スープラなのか、そして自分がどれだけスープラを愛しているのかという自身のストーリーを世の中にさらけ出したわけですよ。これこそ、企業トップがやるべきことなんだよね。

経営者自らが自分のストーリーを語るというのは本来あるべき姿なのに、僕が知っている限り、あそこまで徹底してやっているのは日本では初めて見たなと思ったんですよ。

その後トヨタイズムでは、「僕たちは、自動車会社ではなくなる」って言っているんですよ。それってすごいこと言ってない?だって、株主たちは自動車会社だと思って株買っているのに、自分たちはもう自動車会社じゃないって言うんですよ。

また、これをメディアを使って言えるのもすごいことで。

はっきり言って、メディア(※編集註:オウンドメディアを運営する部署のこと)単体ではできる企画ではない。つまり、経営とメディアが一体化してるという証なんだよね。これを実現するためには、経営とメディアを繋げる役割がいないとできないことですよ。これは海外ではいるけど日本ではいなかった。しかもそれを、日本を代表する企業がやったというのが僕にとっては衝撃だった。

 

味岡倫歩(以下、味岡):そこに付け加えて、ちゃんと自社の製品やサービスと紐付けているのが素晴らしいと思うんです。経営者自身の面白さやストーリーだけを取り上げるのではなく、その人と自社の自信を持った製品とを結びつけて発信しているのがいいですよね。

ストーリーは必ず全員が持っている。誰かに引き出してもらえばいい

河上:僕の周りには想いを持つ素敵な経営者の方がたくさんいます。だから僕もこのNeo-PRの考え方を広げて、周りの素敵な方達にいい影響をもたらして行きたいって思っているんですよ。

もちろんストーリーがありながらも、伝えたくない人もいるかもしれない。でも、伝えたくて伝え方がわからない人がいっぱいいると思うので、その方々にNeo-PRの考え方をお伝えしたいなと。

 

エリック:人って誰でもストーリーを持っているんですよ。そして、このストーリーには人を感動させる力があるんです。

僕個人の意見だけれど、ストーリーがありながらも伝えたくない人というのは、そもそも経営から離れるべきですよ。

どの経営者も自分のストーリーを持っているはずです。自分の会社を愛し、自社の製品やサービスを売りたいと思っているなら、そこには必ず想いがある。人生って、みんなそれぞれたくさんの経験を経て今があるんだから、誰でも必ずそこにはストーリーがあって、伝えたいと思えば必ず伝えられる。

ただ、そのストーリーに対して、「僕のストーリーなんて大したものじゃないし、出すほどのものでもない」って思うのは間違っていますね。誰かに引き出してもらうことで、ストーリーは輝かせられる。僕たちは、それを引き出す役割なんです。

 

味岡:そうですね。広報視点から言うと、そのストーリーを引き出せる広報担当者さんは、すごく重宝されるんですよ。その力って、ビジネスマンとしてすごく大事な力だと思うんです。

「この人はどんなことを考えていて、なにをピックアップしてあげたら世の中に伝わるんだろう?」そう考えて、エッセンスだけでも引き出してあげれる広報担当者さんがいたら、経営者はその人を絶対に離したくなくなるはずです。

内側との繋がりをどれだけつくれるか。Neo-PRとこれまでの戦略PRの違い

河上:先日、エリックのzdnetの記事を読ませてもらいました。そこでPRのリーダーを「CPS(Chief PR Specialist)」と呼んでいたと思うんだけど、僕自身もCPSの力をもっと磨きたいと思ったわけです。じゃあ、そうなるためにはどうしたらいいんだろうって。

広報の専門知識が重要なのではなくて、きっと大事なのは、会社の社長や経営陣に寄り添う感覚や意識を持っていることが重要なのかなと。

 

エリック:それはまさにそう。僕ら人間って、誰かを喜ばせるために生きているって思うのね。じゃあ経営者は誰を喜ばすべきか?多くの人がクライアントって言うけれど、僕は違うと思う。経営者がもっとも喜びを与えるべき相手は従業員であるべきじゃないかと。

CPSにおける一番の肝は、従業員を見ていること、つまり、会社の内部も重要視しているところなんです。

 

河上:ということは、CPSの役割は内部にどこまで影響与える発信できたのかってことになるんですか?

 

味岡:そうですね。最近の炎上など内部告発が起こりやすくなっているのは、まさにこの部分を表していると思いますね。

従業員は、その企業の一番のファンなんです。そして企業はファンになってもらう努力をすべきなんです。従業員からの支持を得られなければ、その企業はやはり衰退していく。もちろんPRとしては、外とつなぐことはすごく大事な要素なんだけれど、そこだけではない。外とだけの繋がりでは不十分なんです。

 

エリック:従業員もそうだし、家族もそう。本当に大事なところを、きちんとみていこうって。今までの戦略PRとNeo-PRの決定的な違いはそこにあって、外との繋がりばかりではなく、内部との繋がりをしっかり作っていこうとしています。

だから、企業として従業員が認めないものはやるべきではないと思うんですよね。いくら外部でバズが起こっていたとしても、内部の従業員という仲間が「こうだ!」って言っているものが最終的には勝つと思っていて。仲間が「一緒にやろう!」って言ったものではなく、信念を曲げて仲間を無視してやってお金儲けしても、そこに残るものって何なんだろうって。経営者は今一度じっくり考えてみて欲しいところです。

経営とPRが共に歩む意味

河上:では、今後の企業経営を支えていくことになるPR人材、CPSの人材育成についての話を聞かせてください。

 

味岡:広報担当者さんって、これまではツールの習得に必死だったんですよ。どうやったらプレスリリースうまく書けるのか、どうやったら記者さんと繋がれるのか、どうやったらメディアに出れるのか。そうやって手法に寄ってしまっていたんです。だから手法についてはみなさんたくさん勉強するし、そういう勉強会も山ほどある。

でも手法は、元となる考え方があって、その考え方を組み立ててから手法を使わないと、全く意味がないんですね。だから、一つの手法をやってみてダメだったら次の手法へというように、手法の繰り返しをしてしまうんですが、そうではなくて、どうしてそれがいいのか、どうやって組み立てたらいいのかを考えられる人を育てていきたいんです。

 

エリック:僕たち二人が組む意味って、経営視点とPR視点のどちらも取り入れたメソッドにできていることなんですよ。

僕はこれまで経営サイドにいたわけです。そこで僕が思っていたのは、「(うまくいくように)PRの人も働いてよ」こと。

例えば僕がデジタル事業を立ち上げた時も、PR担当者の人に対して働いて欲しいってずっと思っていたんですが、働いてくれないから結局自分でやっていたんです。でもそれを味岡と話した時に、彼らは彼らの視点で頑張ってやっていたということがわかった。つまり、お互いの想いや意思が届いていないんですよ。

これまでうまくコミュニケーションが取れていなかったものが、僕ら二人が組むことで、それをメソッドにしているんです。

今までものは、どっちかだったんですよ。PR側か経営側か。そうではなくて、どちらの視点も持ち合わせた人材を育てることが、僕らがやりたいことであり、あるべき姿です。

僕のいたコンサルという仕事においても、方法論だけで解決するならみんな書店に行って本を買えばいいし本で解決できているはず。でも、本ではなくて誰かに依頼するということは、やっぱり「人」なんですよ。誰がどうやっていくかがすごく大事で、なぜなら、人には愛があって、熱量があるから、その人がやることに意味があるわけです。

だから僕らがやりたいのは、できる人を派遣することではなくて、頑張っている人がより活躍できるように育てること。そして、その人が活躍しているのを見たいというのが、僕らの想いです。

 

トークライブの一部をレポートとしてお届けしました。

全トークをお聴きになりたい方は、こちらの動画をぜひご覧ください。

広報PRの知識や経験をより多くの方に広めたいという思いから、ディアメディアではスタートアップ・大企業・自治体・学生・若手社会人など、さまざまな方に向けての講演や講習も行なっております。
お問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

業務範囲が超広い!広報PR担当者の仕事内容を整理

「広報PR担当者って、そもそもどんな仕事をしているの(するの)?」
そんなギモンを思ったことはありませんか?

新しく広報担当者になる方には、そのようなギモンを持つ方が間違いなく多いのではないかと思います。

または、これから広報部門を立ち上げようと思っているけど、どんな業務や機能を持たせようかと考えていらっしゃるかもしれません。

 

ざっと思い当たる業務をあげてみただけでも、

  • 広報企画/関係者調整
  • 社内情報収集
  • 効果測定
  • クリッピング/モニタリング
  • プレスリリースライティング
  • プレスリリース配信
  • 企業HP更新
  • ブログライティング
  • 記者対応/メディアリレーション
  • SNS更新
  • イベント運営
  • 社内情報発信

etc…

が浮かんできます。

当然、企業によって広報PRの役割が異なってくるので、一概には言えないのですが、これだけ業務が多岐にわたってくると、頭の中での業務整理が大変。

そこで、目標達成に向けて少しでも動きやすくなるように、業務内容をまとめてみました。

広報の仕事に興味のある方や新任広報担当者の方、また広報の役割を知りたいという方が、「広報PRってどんなことをするの?」と疑問に思ったときに、少しでも参考になれば幸いです。

 

広報の仕事は大きく分けて4種類

広報の仕事は、ざっと洗い出してみただけでも20以上。

それを紹介する前に、これを整理できないか、カテゴリに分類できないか考えてみたところ、大きく分けて4種類に分類できるように思いました。

 

その4種類というのが、

  1. うみ出す仕事
  2. カタチにする・まとめる仕事
  3. 発信する仕事
  4. コミュニケーションする仕事

という分け方です。

 

さらに、これらがグルグルと循環しているイメージです。

これをもとに、広報担当者が関わる仕事を分類してみました。

 

広報PR担当者が関わる仕事一覧

【①うみ出す仕事】

  1. ブランディング・見え方の策定
  2. 広報企画
  3. イベント企画
  4. リリースのネタ作り
  5. インタビュー企画

【②カタチにする・まとめる仕事】

  1. プレスリリースライティング
  2. ブログ(記事)ライティング
  3. 社内報作成
  4. 会社案内作成
  5. その他社外資料作成
  6. メディアリスト作成
  7. ノベルティ作成
  8. 記事のクリッピング/モニタリング
  9. レポート作成
  10. SNSのモニタリング
  11. イベント運営
  12. PR活動効果測定
  13. インタビュー実施

【③発信する仕事】

  1. プレスリリース配信
  2. ブログ(記事)配信
  3. HP更新
  4. SNS発信
  5. メルマガ配信
  6. 社内情報発信
  7. メディア/インフルエンサーなど関係者への連絡

【④コミュニケーションする仕事】

  1. SNSでのやりとり
  2. メディア(記者)対応
  3. その他問い合わせ対応
  4. 社内情報収集
  5. 社外情報収集

こうやって改めてまとめてみると、広報担当者の守備範囲の広さと業務内容の多さに驚愕します。

もちろん、会社のフェーズや広報体制によって、業務内容は変わってきます。

自社で広報を始めるにあたっては、
いま自社がどんなフェーズなのか、そしてどんな広報活動が必要なのかを見極め、広報活動にあたっていけるとベストですね。

 

ディアメディアでは、初めて広報PRに力を入れてみようと思っているけれど、どうしていいかわからないという方のために、法人向けPR・ブランディング支援や、プレスリリース添削サポートをしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

経営戦略にパブリック・リレーションズ(広報)の発想が大切な3つの理由

突然ですが、企業の「広報活動」とは、具体的に何をしているかご存知でしょうか?

新しい人に会うことが多くなるこの季節、初対面の方に「企業の広報活動をサポートする事業をしています」と言うと、50%くらい「広告ですか?」という反応が返って来ます。残りの30%くらいは「…?(はて?)」という曖昧な表情をされます。

広報という職種は、まだまだ世の中には認知されていないのだなぁと感じる瞬間です。

認知度を上げるプロフェッショナルにも関わらず、
自分達の活動内容を理解してもらうのは後回しにしている、ある意味逆のプロ意識を感じます。

さて、「広報活動ってよくわからない」と思ってしまうのは何故でしょうか。

プレスリリースを送るだけ、メディアに情報を売り込むだけが「広報活動」ではありません。

そんな誤解が生まれるのも、皆さんパブリック・リレーションズという仕事を通じて何ができるのかわからないからなんだと思います。

広報発想による経営効果

パブリック・リレーションズ(広報)の発想を使って「正しく」行動すると

●認知度を上げることができます

●信頼感を増すことができます

●顧客にメッセージが届きやすくなります

●潜在顧客の醸成ができます

●エンゲージメントを高めることができます

なので

●新しいサービスやプロダクト、商品が世に出る時

●採用に力を入れたい、資金調達をスムーズに行かせたい時

●マーケティングや営業の手法だけでは行き詰まりを感じる時

●ブランディングに力を入れたい時

●社内の空気が良くない時

などに効果的です。

抽象的でわからない?…ですよね。
とても簡単に言うと、「良いものを売れるものにする」のが、広報の発想の原点になります。

情報やモノが溢れかえっている現代、製品や企業の持つ良い部分だけをそのまま伝えているだけだと、はっきり言って伝わりません。

伝わらないと、価格競争になることが多くなり、結果資本の大きい企業が優位になってしまいます。

広報発想の簡単な例

それでは、「いちご大福」を例にとって、パブリック・リレーションズの考え方とは何かをわかりやすく説明していきます。

美味しいいちご大福がスーパーに3種類並んでいたとします。

【3種類のいちご大福】

パッケージも中身も同じ、違うのは価格だけ。
そうすると大半の人が、一番安い商品を購入すると思います。

そうすると、売れ行きは、

【3種類のいちご大福の売れ行き】

だいたい、このようになりそうです。
これはいわゆる価格競争に陥っている状態になり、資本がある大手企業が有利になる状態です。

そこにもし、こんなポップがそれぞれ出ていたらどうなるでしょうか?

【ポップ付きの3種類のいちご大福】

もしかしたら、こんなふうに売れ行きが変わるかもしれません。

【ポップ付きの3種類のいちご大福の売れ行きの変化】

このように、価格だけではない、別の価値を伝えることで売れ行きは変わってきます。

さらに、原材料は同じまま、商品名と作り方をこんな風に変えてみたらどうなるでしょうか。

【商品名と作り方を変えたいちご大福】

こうすると、売れ行きがもう少し変わってくると思いませんか?

こんなふうに、商品やサービスに話題性や企業姿勢、魅力をわかりやすく伝える情報を乗せることで、違うイメージや売上を作り出すことができるのです。

どんな情報を、どのように届けていくと、価値を最大化できるのか?
これを作っていくのが、パブリック・リレーションズ(広報)の発想です。

広報発想を経営戦略に組み込むと起こる3つのこと

本当の意味で「広報」の力が発揮されるには、広報担当者と経営者(責任者)の両方が協力しあってアイデアを出していくほうが上手く行きます。

上の例にもあるように、本当は製品名やパッケージやマーケティング戦略の全てが決まる前から、広報担当者を巻き込んで行く方がスムーズに認知度を高められます。

つまり、経営戦略にPRの発想を入れるだけで

●新しい顧客の創造に繋がる (見つけてもらいやすくなる)

●「こう見られたい」をコントロールできるようになる

●スペックそのままの状態よりも、価値を感じさせることができる

よって、経営資源の効率的な獲得に、繋がりやすくなるのです。

これが、経営戦略にパブリック・リレーションズ(広報)の発想が大切になってきている3つの理由です。

情報もモノも溢れかえっている現代。
いかに「見つけてもらう」「面白いと思ってもらう」「ファンになってもらう」内容にするかが、PRの発想のキモになってきますね。

ディアメディアでは、法人向けPR・ブランディング支援を通して、経営課題解決のサポート、広報PRと経営の架け橋のサポートをしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

成果が出ないのにはワケがある。新しいことを効率良く学ぶ方法

新しく何かに挑戦したい!と思っている方に、私がこれまで50名近くの広報担当者さんの伴走・サポートする中で気が付いた「新しいことを効率良く学ぶ方法」を書いてみようとおもいます。

成果が出ないのにはワケがある

私がサポートする方のうち、初めて広報という仕事をやりますという方の割合は、約60%くらい。
そしてあっという間に成長していく方はそのうちたったの5〜10%くらいでした。

もちろんその方の業務内容だったり、会社の状況だったり、私の志向と合う合わないなど様々な要因があるとは思いますが、成果が出ない人には明確な理由があります。

【成果を出せない3つの理由】

  1. そもそも成果が設定されてない
  2. そこにたどり着く道が設計されてない
  3. そこにたどり着く道が間違えている

成果が出せない人は、必ずこのどれかに当てはまります。

例えば、英語を話せるようになりたいと思っているとします。

海外旅行などに行って、意思疎通ができたらもっと楽しいのにな…と感じ、帰国して本屋に行って目についた英語学習の本を読んでみます。
もちろんそれだけでは話せるようにはなりません。
そこで駅前にあったネイティブスピーカーが先生の英語教室に入会してみます。
多少は話せるようになるかもしれませんが、なんとなく実感がありません。

そうこうしているうちに、こんな勉強法は駄目だといった記事を読んだり突然英語で道を聞かれて全く答えられなかったりといった経験をし、また海外旅行に行くまで「英語を話せるようになりたい」といった気持ちがどこかに行ってしまう…

この事例の場合、先の3つの理由どれに当てはまるでしょうか。

まず、①「英語を話せるようになりたい」では、なんとなく思い描いているだけで成果が不明瞭なため、成果が設定されていません。

そして、②導線を設計せずに本屋・セミナーと目に入ったものを手当たり次第やっているので、そこにたどり着く道も設計されてない状態です。

成果が出ない3つの理由のうち、2つに当てはまっているので、成果が出なくて当然でしょう。

成果を出すための簡単4ステップ

ではどうしたら成果が出せるのか?というと、それはとても簡単。
さっきの3つをクリアすればいいだけです。

さっきの3つを抑えた成果を出すための簡単4ステップは、以下の通りです。

【成果を出す4ステップ】

  1. 目的を明確に設定する。
  2. 現時点の自分と目標の姿との差分が何かを洗い出す。
  3. その目標をすでに達成していて、かつ教えることに長けている人を見つける。直接会えるのであれば会いに行き、著作などがあれば本を読む。
  4. 徹底的に成果が出るまでやりきる。

何かを始める前にこの順番で考えると、回り道の長さがだいぶ短くなります。

まず、ステップ1では、目的を「明確に」設定しましょう。
できれば言語化したほうがいいです。

次のステップ2では、自分とゴールの差分をきっちりと把握します。ここでは、差分の原因を探りましょう。たいてい「考え方」「組み立て方」「手法・ノウハウ」のどれかに当てはまるので、ゼロから始める場合意外はそのどこを埋めれば良いか決めます。ゼロベースの場合は考え方を学ぶところから始める必要があります。

そしてステップ3では、すでにその目的/目標を手にしている人を探します。かつ教えることに長けている人、つまり「教えた人もその目標を達成している」人を探します。直接会えるのであれば会いに行き、著作などがあれば本を読むなどしてとにかく探しましょう。

ここは、意外に時間がかかるかもしれません。なぜなら、欲しい成果を手にしている人は必ずいますし、その中に教えることが上手な人も絶対にいるのですが、そういった方はあまり表に出てこないことが多いからです。ここは丁寧に探していくしかないので、情報収集能力をフル稼働させて探してみてください。

SNSで声が大きいから、取材をバンバン受けていて目立っているからという理由だけで選ばない方が良いです。そのような方は「現状の自分」からはかなり遠くにいることが多く、ステップを踏んで成長していくのに適さないこともあります。

最終のステップ4まできたら、あとは徹底的にやるのみです。教わりたい先生や学ぶべき本を見つけたら、言われたことや書かれていることを「徹底的」にやります。

英語学習の場合、こんな感じになります。

ステップ1 >>
「海外旅行でレストランに行った時に、店員さんと楽しい会話ができるようになること」を目標に設定

ステップ2 >>
差分は「会話ができるようになるというレベルが今の自分の英語力とどのくらい差があるのかそもそもわからない。つまり、考え方がわからないから会話ができないのだ」と把握

ステップ3 >>
同じように悩んでいて、教えた人の英語力が短期間で向上している英語教育の先生を見つける

ステップ4 >>
会いに行ったら自分に合っていそうなので、半年間とにかく言われたことをやってみる

これまでの私の経験では、ステップ2の「何が足りないのかわからない」ために目標との差分が埋められずにで諦める人と、4の「とにかく徹底的にやってみる」ができない人が多いです。

目的・目標を設定するステップ1や、教えてくれる方を見つけるステップ3は周囲が助けることができるのですが、ステップ2と4はとにかく自分でしかできないからです。

特にステップ2は要注意。

世間は手法やノウハウにあふれています。
「これをするだけで○○ができるようになる」は、ほぼ手法の話です。考え方・欲しいものがわかっていてそれを学ぶのであれば良いのですが、大抵の場合手法やノウハウだけ学んでもうまくは行きません。

ディアメディアも先日3歳になりました。

この春から新しいことにチャレンジしていくので、効率的に学習して上手く自社に取り入れていきたいと思います。

ディアメディアでは、広報PRを通して成果が出せるようになる、伴走型の法人向けPR・ブランディング支援をしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

広報PR担当者が取材依頼時にやるべきことリスト(事前準備〜取材後まで)

広報活動をしていて「キターーー!!!」と思う瞬間。
その一つが、メディアからの取材依頼だと思います。

突然待ちに待った取材依頼が来た時に慌てないよう、「やることリスト」を作ってみました。

実は、「取材依頼が来たんだけど、どうしたらいいですか…!」というご相談もいただくことが多いのです。

取材依頼に対応する、その前に・・・

●常に「企業/サービスがどう見られたいのか」を意識・明文化しておく

●社内に協力体制を作っておく。できれば「なぜ広報活動をしているのか」を社内にある程度理解してもらう

この2点は、とても大事です。

なぜかというと、
どう見られたいのかが明確であれば、取材時におかしな方向に行きそうな場合でも軌道修正がしやすくなります。

また、普段から社内の協力体制があれば、取材対応をお願いしやすいですし、業務を止めて時間をとってもらう意味も理解してもらいやすくなります。

これらの前提があった上で、本題の取材時〜取材後まで「これだけやれば上手くいく確認事項」です。

事前準備でやること

  1. 趣旨の確認(媒体名、コーナーや特集、掲載日時、テーマ、単独か他社も取材しているのか、写真やムービーの有無等)
  2. 同時に詳細な取材依頼書があれば、送ってもらうよう依頼
  3. なければ・取材はいつまでに行いたいか・質問内容・目的、必要な資料などを確認
  4. 適切な人物のアサイン
  5. 時間があれば取材記者の過去記事もチェック
  6. 話して良いこと/NGなことを取材対象者(社長や社員など)に共有
  7. テレビ取材など長く取材時間がかかる、かつ社内を撮影するなどの場合は、事前に社内に告知しておく。機密文書などはしまっておいてもらう

当日やること

  1. 朝イチで取材対象者(社長や社員など)に服装(ロゴTシャツやスーツなど)と、内容のリマインド
  2. 撮影があれば撮影場所を整えるなどの準備
  3. 資料などを印刷し、すぐに出せるようにしておく
  4. 取材が始まったら、どんな質問にどういうふうに答えたか、なるべくメモをとっておく
  5. 万が一、捉え方によって悪印象を与えそうな場合にはその場で口頭でフォローする
  6. 最後に「予定どおり記事になりそうですか?」または掲載日時が決まっていなければ「記事化されるとしたらいつくらいですか?」と聞く

※間違えても自分から「原稿の確認をしたい」などとは言わないこと。理由がわからなければ調べてみてくださいね。

取材後にやること

  1. 取材時に追加で必要になった素材などと共にお礼メールを送り、「他にも必要な資料などあればご連絡ください」と一言添える
  2. 万が一悪印象を与えそうな発言があった場合は、重ねてフォロー
  3. 今後も媒体/記者さんの興味に合いそうな情報があれば連絡させてください、と結ぶ

以上、これだけやっておけば、大抵の取材は上手く行きます。

取材中にメモを取るのは、原稿確認ができない前提で「何と発言したか」をちゃんと残しておくためです。
万が一事実と異なった記事が出てしまった場合、「こう申し上げました」と言えるようになります。

先日「こちらの言いたいことばかり話したら、記事がお蔵入りになってしまった」というご相談を受けました。
メディアは、企業や製品の「宣伝をしたい」のではなく、「読者(視聴者)が喜ぶ情報を届けたい」と考え取材します。

この違いを理解せず、良い宣伝をして欲しいという態度があからさまだと、せっかく取材があっても記事化されないことも多くあります。

お互い良いコミュニケーションをして、良い記事になるよう力を合わせていく感覚で、取材対応をするのがうまくいく秘訣です。

ディアメディアでは、広報PR担当者が困った時にいつでも相談できるよう、伴走型の法人向けPR・ブランディング支援をしています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

【応援されるSNS発信】応援してもらうための土壌のつくり方

前回は、応援してもらうためには、まず応援をお願いしていることを、相手に認識してもらう必要がある」ことの重要性と、それをしっかり伝える書き方について触れました。

今回は、「応援される素地を作るための投稿」と「お願いする投稿」のバランスの悪さを解消し、応援してもらうための土壌を作る方法について書きたいと思います。

応援を必要とするとき

応援をしてもらいたいときというのは、クラウドファンディングで言えば、支援をお願いしたいときや、拡散をお願いしたいとき

企業の活動のなかでは、新規サービスやプロダクトを開発して、その利用者を集めたいときや認知度を上げたいときなどかと思います。

こういった叶えたいことを、SNSを通じて繋がっている方々へ知ってもらい、応援してもらえれば、目的は果たせたということになります。

大抵の場合は、1回お知らせやお願いをしただけだと、全員に伝わりきらないので、何度かお知らせやお願いの投稿をすることになります。

だからといって、ずーっとお知らせやお願いの投稿ばかりしていたらどうでしょう。
そのお願いを見た人は、「またか」となり、スルーされる率が上がります。

あなたの周りにも、いつも何かを募集してばかりいる人がいませんか?

繋がりには「レベル」があることを理解する

当たり前のことですが、SNSで繋がっている人たちは、どの人たちも同じ強さであなたと繋がっているわけではありません。
関係性により、繋がりの強さには強弱があります。

そして、その関係性や繋がりのレベルにより、あなたへの応援も変わってきます。

 

大きく分類すると、下記の3パターンになります。

  1. 完全なあなたの応援者。頼まれれば無理なことでない限り大抵のことは行動する。
  2. 基本的には応援者。しかし、応援者を行動に移すかどうかは場合による。
  3. 否定的ではないけれど、特に応援をしたいわけではない。知り合い程度の関係性。

①の方々は、一度投稿を見ればすぐに応援しようと思ってくれるでしょう。

②や③の人たちは、ただお願い!といってもすぐには応援を行動に移してはくれません。

一度目の投稿は盛り上がったのに、二度目以降が思うようにいかない理由はここにあります。

①の方々は、一度目の投稿で、いいね、シェア、支援など、出来ることをしてくれます。
そうすると、二度目以降の投稿に対しては、もうやったことなので反応が薄くなります。

②や③の人たちは、一度目の投稿にいいねをするかもしれません。
内容が興味があるものであれば、シェアや支援をしてくれるかもしれません。
でも、二度目の投稿に対しては、もう知ってるよくらいで特に気に止めないでしょう。
この方々にとっては、ニ度目以降の投稿はノイズになる可能性が高いです。

 

戦略的な投稿内容と投稿バランス

発信する側は、こういった人々の動きを見越して、投稿を考える必要があります。

まず、考えるべきは「投稿のバランス」です。

投稿のバランスとは、お知らせやお願いばかりをするのではなく、それらをサポートする発信、心を動かすようなストーリーを入れていくことです。

お知らせやお願いの背景や進捗、メリットや裏話などの情報・物語を発信することで、興味関心を高め、応援したくなる土壌を作っていきます。

基本的には、応援してもらう土壌を作るための投稿とお願いをする投稿のバランスは、6:1くらいがいいと思っています。
一週間のうち、6日間は応援してもらうための投稿をして、1日お願いの投稿をするくらいのペースです。

応援してもらうための土壌を作る投稿とは

応援してもらうための投稿とは、お願いの裏側をしっかり伝える投稿のことです。

裏側というのは具体的には

 

  • そのプロジェクト、サービス、プロダクトがなぜ生ませたのか
  • 生まれるまでのストーリー
  • どんな人がそのプロジェクト、サービス、プロダクトに関わっているのか
  • 関わっている人たちの想い
  • プロジェクト、サービス、プロダクトを成功させるためにどんなことをしているのか

こういったものです。

前回取り上げた、野菜ジュースのサンプルの場合は、こんな感じになります。

 

【ストレスに負けない体をサポートする野菜ジュースを作りたかった○○誕生の背景】

私は、昨年原因不明の体調不良で1ヶ月間仕事を休むことになりました。

原因不明といわれても、自分の中ではストレスが原因だろうと確信を持っていました。
仕事に忙殺されている日々が続いていて、心にゆとりが持てない毎日でした。会社と家を往復するばかりで、プライベートは疲れて寝ているだけ。
そんな毎日が続いている中で、とうとう体調を崩し…。

しかも、休んでも休んでも、なかなか回復しないことに焦りを感じていました。

そんなときに、ふと思い立ったのが食生活を見直すことです。
今まで、自分の食生活を大切にしていなかったので、そこを大幅に見直しました。
炭水化物だらけの食生活から野菜たっぷりの食生活に変えたら、みるみる体調が回復していきました。
心も疲れていたけれど、体も疲れていたんだなと実感しました。

私のように、仕事に終われて食生活まで手が回らない方はたくさんいらっしゃると思います。
そんな方でも、手軽に健康を手に入れられるサポートを出来ないかと考え、半年間の試行錯誤の末、野菜ジュース○○を開発しました。
○○は1日一杯飲んでいただくだけで、1日に必要な野菜を摂取できます。

この一杯でみなさんの健康をサポートしていければと思っています。

長くなる場合は、これをブログに書いて、SNSでは概要をシェアします。

このように、応援をお願いしている裏側をお伝えすることで、応援をお願いしたい人と、あなたとの関係性を少しずつ強めると共に、プロジェクトなどに対する興味や共感を醸成していきます。

そして、本当に助けが必要なときに、前編で記載した応援の依頼方法をつかって、お願いをします。
これは、心理学で言うアンダードッグ効果(※)にも似ています。

※アンダードッグ効果・・・選挙前の予測で不利とされた候補者に対して同情票が集まり、結果的に勝ってしまうような、弱い立場にある人や不利な状況にある人を見ると、応援したくなる心理状態のこと。

人は頑張っている人を応援したくなるなります。
そして、その頑張っている人が報われない場合、助けたくなります。

まずは、しっかり頑張りを伝えてから、応援のお願いをしてみてはいかがでしょうか。

ディアメディアで提供している、伴走型の法人向けPR・ブランディング支援では、企業ブランディングにつながる情報発信のコンサルティングとして、SNSを含めた発信に関わるアドバイスや文章添削なども行っています。

こちらのお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。